今も昔も変わらない「縁側」の魅力
投稿日:2020.10.17
昔ながらの日本家屋には、庭先に縁側があり、そこでお茶を飲みながら日向ぼっこをしたり、畑で採ってきた野菜の下処理をしたり、ご近所さんと世間話をするなど、
生活の一部として大切な存在でした。
内と外をつなぐその空間は、私たちの心にやすらげるひとときを与えてくれます。
また、和風建築といったら“縁側”というほど縁側ファンは多く、縁側に憧れて和風建築を建てるという人も増えています。
今も昔も、沢山の人に親しまれている縁側には、実は様々な種類があるということをご存知でしょうか。
そんな、あまり知られていない縁側の種類につてご紹介します。
「縁側」には大きく分けて2種類
縁側は、日本の和風住宅の独特の構造で、家の建物の縁(へり)部分(部屋の外周部)に張り出して設けられた、廊下や出入り口として用いる板敷き状の通路のことを言います。
そんな縁側は、大きく2種類に分けられます。
建物の周囲に立つ柱を側柱の外に出る縁を「外縁」といい、外側に雨戸やガラス戸を立て戸外と仕切るタイプなどがあります。
反対に雨を遮るものがない、雨が降りかかると濡れるという意味で「濡れ縁」との2種類に分けることができます。
そんな縁側には、「濡れ縁」と「くれ縁」の2つのタイプがあります。
■濡れ縁
画像:https://www.homify.jp/photo/747547
濡れ縁は、縁側部分を雨戸の外側に設置するタイプです。
「外縁」とも呼ばれることもありますが、突き出ている縁側部分が雨で濡れることから「濡れ縁」と呼ばれます。
常時、雨風にさらされるため、防水性に長けた床材を使用したり、板の間に隙間を作って水はけをよくしたりと、さまざまな工夫がなされています。
■くれ縁
画像:https://www.homify.jp/photo/836946
くれ縁は、縁側部分を雨戸の内側に設置するで、濡れ縁とは異なり、雨戸を閉めすれば雨風を防ぐことができます。
床が雨に打たれる心配がないため、天候に左右されず、美しい庭の風景を眺めるなど、贅沢な楽しみ方ができます。
また、くれ縁は雨戸の内側に設置することから「内縁」とも呼ばれます。
縁側のある家のメリット・魅力
画像:http://megumi-design.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-d694.html
縁側を作るメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット1. 夏涼しく冬温かい(省エネ効果)
縁側を設けることで、夏の暑い日差しが室内に入りにくくなるため、夏を涼しく過ごすことができます。
逆に、冬は斜めに日差しが入り込むため、縁側が温かくなり室内も暖かくなるというメリットがあります。
今でこそどの家にもエアコンがありますが、エアコンのない時代は室温を調整するために縁側は欠かせない存在でした。
省エネ効果が期待できるため、人にも地球にも優しい暮らしが実現できます。
メリット2. 家族や来客の団らんスペースになる
縁側があると、ちょっと立ち寄った来客と縁側でお茶を飲みながら話すことができたり、休みの日は家族みんなでくつろいだりと、団らんの場としても使うことができます。
縁側があることによって、暮らしに大きくゆとりを持つことができるため、季節を感じながら心地良く生活することができます。
メリット3. 家事がしやすくなる
例えば、梅干しを作るときに縁側に梅を干す、クッションや座布団を縁側に干すなど、日当たりを必要とする家事に「縁側」が役立ちます。
わざわざ2階のベランダに行かなくても、縁側で対応できることは多いので、家事もスムーズに行うことが出来ます。
現代スタイルの縁側が人気
縁側というと、日本家屋で和のイメージが強いですが、好みに合わせて現代風の縁側を作る人が増えています。
これから注文住宅を建てようと考えている人は、日本家屋を建てるというのも良いですが、であれば現代風の和モダンな住宅に合う縁側と作るというのもひとつの方法かもしれません。
家の雰囲気に合わせて洋風にするのもよいですし、縁側部分だけアジアンテイストを取り入れるなど、さまざまな縁側のタイプがあります。
夢膨らむ、子供たちと過ごす自由な縁側
画像:https://roomclip.jp/photo/s3WK
「縁側だから、こうしなければいけない」という特定の決まりはありません。
現代の住宅らしく、自由な発想で縁側を楽しむことが出来ます。
たとえばこの住宅のように、縁側を家と一体化させることも可能です。
天井にハンモックを設置して昼寝をしたり、子どもたちが遊んでいる様子を読書をしながら見守ったりと、使い方や遊び方の夢が膨らみそうですね。
また、縁側の段差を低くしたり、階段を設けることで、小さなお子さんでも上り下りがしやすくなるというメリットがあります。
「和モダン」が今どきの縁側スタイル!
画像:http://tabletalk.cc/blog/2014/02/springflowers-engawa2014.html
また、こちらは土間と組み合わせたユニークなタイプの縁側です。
室内に設置しているため、まるで小上がりのような雰囲気を楽しむことが出来ます。
来客が来た時にちょっと座れるスペースになったり、靴の脱ぎ履きが楽にできるなど、使い勝手も期待できますね。
このような自由度の高いデザインの縁側が楽しめるのも、現代の住宅らしい縁側のスタイルです。
まとめ
縁側と聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、数年前から人気がある古民家風のカフェなどで、縁側を見かけたことがある人もいるかもしれません。
お天気が良い日の縁側では、お茶を飲みながら庭の植物を愛でたり、家族や友人とゆっくり過ごす憩いの場として活用することが出来ます。
さらに、外部と部屋の間に縁側を設けることで、室内温度を快適に保ったり、部屋をより広く見せたりと機能的なメリットも期待できます。
「縁側は昔のもの」ではなく、デザインや目的を今らしく変えて取り入れることで、生活がより便利で快適になり、家族団欒の場として活躍してくれます。
縁側にはいろいろな大きさや形がありますので、すべて同じではありませんが、あのような縁側に座りながら、ゆっくりと庭を見る時間は、日々忙しく過ごしている現代人だからこそ必要な時間なのかもしれません。
田舎に移住する人も増えている現代。
ゆとりのある広さの土地に注文住宅を建てる人は、ぜひ縁側づくりも検討してみて下さい。
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