注文住宅の工期って?知っておくべき大切なこと
投稿日:2020.09.06
理想のマイホームを建てよう!と決めてから、夢をたくさん詰め込んだマイホームの計画を立てるのはワクワクしますね。
でも、実際に注文住宅の家を建てるとなったら、どのくらい時間がかかるものなのか、たくさんの夢と希望を盛り込むとそれだけ時間がかかって、人件費などが嵩んでしまうのではないだろうかと不安になってしまうこともあるでしょう。
ハウスメーカーと契約する前に、工期について知っておくことが大事になります。
一般的に、フルオーダーメイドの家は工期も長くなるでしょうし、リーズナブルな家は工期が短くなると言うのは想像がつきますね。
さらに、施工会社が大手のハウスメーカーなのか、地元の工務店なのかによっても変わってくるでしょう。
そこで、今回は、工期について知っておくべきことを考えていきたいと思います。
1:注文住宅の平均的な工期って?
建て売りの住宅は販売する時点で間取りやデザインがすでに決まっているので、当然
注文住宅よりは工期は短くなります。
では、注文住宅の平均的な工期はどのくらいなのでしょう。
一般的には早くて2ヶ月、長くて6ヶ月と言われています。
では、その差はなんでしょうか。
その前に注文住宅の建築の流れをざっと図解してみます。
理想のマイホームのために、まず、住宅展示場などを見学したりして、イメージを膨らませたり、ハウスメーカーを選んだりしますよね。
依頼するハウスメーカーが決まったら、希望を伝えて具体的なプラニングをしていきます。
これに修正を加えながら見積もりを出してもらいます。
工事の依頼をする契約を結ぶのはここですね。
契約が済んだら工事が始まります。
今回知っておくべき知識とは、この「工期」(図の中では赤の矢印)のところのことになります。
「工期」は契約後工事が始まってから完成までの期間となりますので、平均的には2~6ヶ月と言われているのです。
では、この2~6ヶ月というのはどのような基準で変わるのでしょうか。
簡単にいうと、工期は住宅の価格に比例します。
ハウスメーカーによって、ローコストが得意なハウスメーカーがあったり、こだわりに応えてくれる工務店など様々ですね。
ここはハウスメーカーを選択するときにきちんと見極めたいところです。
各ハウスメーカーが得意とする家の坪単価を目安に見てみるとヒントになりそうです。
大手のハウスメーカーの中で、坪単価30~50万の低価格の施工を得意にしているメーカーの場合は平均工期は2~3ヶ月と言われています。
安さの秘密は建材の価格を抑えていることと、人件費を抑えていることです。人件費を抑えるためには工期を短くすることが要となります。
そこで、こう言ったハウスメーカーは、建材を予め工場でカットして大量生産しておくので、建築現場での作業を少なくできるのです。
大手のハウスメーカーの中で、坪単価平均60~80万の家が得意なハウスメーカーの場合は、後期の目安は3~4ヶ月と言われています。
当然、各メーカーによって採用している工法もいろいろですので、工法によっても多少工期は変わってきますから相談してみると良いでしょう。
では、地元の工務店に依頼した場合はどうでしょう。大手のハウスメーカーさんよりは少々工期が長くなる傾向になります。
平均的には4~5ヶ月というところが多いようです。
それは、建材を工場で機械加工して持ちこむことが難しく、大工さんが現場で加工することが要因になります。
これも工務店の技術力に左右されるところではありますが、メリットとしては、工期が長めな分、丁寧だし、万が一途中で変更したい点が出てきても、相談しやすいということが挙げられます。
工期は長くても、こだわりの部分が多めにある方はこちらが良さそうですね。
最後に設計事務所の場合です。
この設計事務所にお願いした場合が平均して最も工期が長く、5~6ヶ月と言われています。
注文住宅と一口に行っても、ハウスメーカーで立てる場合はある程度基本の形が決まっています。
そこにカタログの中からできる範囲で自分の希望を伝えていくという形をとって家を建てていくわけなのですが、設計事務所の場合は、ゼロから自分の家を作るわけなので、仕上がりは完全に建主さんのオリジナルになります。
当然、オーダーメイドなわけですから時間がかかりますよね。
こだわればこだわるほど時間はかかるのです。
2:平均的な工期じゃない理由としてどんなことが考えられる?
平均的な工期については上記の通りなのですが、全てがこの通りに行くとは限りませんし、そんなとき少し不安になるかもしれません。
平均的な工期より短ければ、「手抜き?」と疑いたくなるかもしれませんし、長ければ「余分な人件費がかかってしまうのでは?」と不安になるものですよね。
そこで、ここでは、工期が長くなったり短くなったりしたときに考えられることをいくつか抑えておきたいと思います。
まず、大手のハウスメーカーにお願いした場合で、基本のプランが十分に希望とマッチしていて、特に大きな変更やオプションをつけたりしなかった場合は工期は最短になりますね。
ハウスメーカーによってそれぞれ特徴がありますが、比較的リーズナブルなマイホームを得意としているハウスメーカーなら、他のハウスメーカーより工期がそもそも短めに設定してあったりしますし、工法も、工期が短くなるようなものを採用していることが多いようです。
「ユニット工法」と言いますが、予め工場でユニットごとに作っておき、それを現場で組み合わせていくというのがその方法の一つで、この場合、格段に工期は短くなります。
こういった場合は特に心配はいらないと思います。
また、工期が予定よりも長くなることもあります。
そのときに考えられる理由としては、例えば、プランを途中で変更したりしたときです。
設計プランを建てて、着工してみたら、「やっぱりここを変えたい」というアイデアが出てくるかもしれません。
一生に何度もある買い物ではないですから、妥協はしたくないですよね。
こだわった分だけ長くなる可能性は高くなります。
さらに、施工の季節によっても工期は止むを得ず遅れてしまうこともあります。
例えば、台風や、梅雨、雪などに見舞われれば、それだけ作業ができない期間が延びてしまいます。致し方ないことかと思います。
では、気をつけなければいけないことも見てみましょう。
工期が短くなったときに気をつけないといけないのは、「人件費を節約するため」というのが先走って、工事の質が下がっていることで、断熱材やクロス張りなどの作業がもしかしたら雑になってしまうかもしれません。
そして、逆に長くなったときには、人手や、建材の手配不足、行政への書類の不備などです。
こういった場合は施工会社にクレームしましょう。
3:適切な工期を守るために建主ができることは?
最低限できることは、契約の際に引き渡しはいつなのかをはっきりさせることです。
大体で話を進めず、大きな買い物なわけですから、厳しいようですが、きちんと契約書などの書面に引き渡し予定日を記入してもらうことが予防策になります。
また、万が一工期が伸びて、引き渡し時期が遅れた場合にどんな補償をしてくれるのかも書いてもらうと良いでしょう。
そして、大切なのは工事のスケジュール表をもらっておくことです。
これがあれば、時々現場を見に行って、遅れに気づくこともできますね。
あまり急かせるのもよくないとは思いますが、感じよく進捗状況を把握できるとお互い安心できますね。
つまり自分の希望を言いやすい雰囲気のハウスメーカーさんとの出会いが大切になってきそうです。
マイホームの窓口では理想の注文住宅を叶えるためにお手伝いできるハウスメーカーをご紹介致しております。