古民家リノベーションのメリット・デメリット
投稿日:2020.07.15
なかなかイメージがつきにくい古民家のリノベーションですが、古民家の歴史を感じる雰囲気とオリジナリティ溢れる空間やに憧れて、古民家リノベーションを検討する人が多くなりました。
古民家は昔ながらの暮らし方や、その地方の気候に応じた家づくりを現代に伝えてくれます。
最近では古民家をリノベーションした宿泊施設や飲食店も増え、若い世代からの人気も高まっています。
民泊サイトでも、古民家をリノベーションした物件がたくさん紹介されているのを目にすることも多くなってきました。
地元に帰る人はもちろんのこと、子育てやリタイア後のセカンドライフの場として、地方に移り住む人など、地方移住が珍しくなくなってきました。
その一方で、古民家のつくりは現代の住まいと大きく違っているため、いざリノベーションしようとなると、住まい手はもちろん、住宅や建築のプロでさえ戸惑うことも多いんです。
そんな古民家のメリットとデメリットについてご紹介します。
古民家を自宅にリノベーションするメリット
■古民家の周りの環境が自然豊かな場所が多い
古民家が存在している場所は、自然環境が豊かなエリアであることが多いです。
自然や田舎の雰囲気が好きな人にとっては、その環境に身を置けるということがメリットになります。
近年、在宅リモートワークが広まったこともあり、住環境を自由に選べるのであれば、思い切って都心から離れて暮らすという選択をするのも良いかもしれません。
■税金面が安い
古民家は築80年や100年という物件もあり、建物自体の価値は低く見積もられて、固定資産税が安く設定されています。
さらに、不動産取得税も低くなりやすいという傾向があるため、物件にもよりますが、購入に関する諸費用や固定資産税を抑えられる可能性が高いです。
また、補助金(移住促進事業)を出している自治体も多いため、購入費用だけでなく、住み始めてからの費用も抑えることができる場合もあります。
抑えた費用は将来のために貯蓄したり、子どもがいる場合は学費や習い事などに使えたりできるのでこちらも大きなメリットと言えるでしょう。
■室内空間が広々とし自由な間取りを作りやすい
一般的に古民家のリノベーションは、壁や水回りなど、室内すべて解体し作り直すため、デザイン性を持った利便性の高い間取りに設計することができます。
また、古民家は屋根裏まで見上げることができる家が多いため、開放感が感じられます。
■入手困難な木材で独特の雰囲気が味わえる
現代の住宅設備で、歴史を感じる木の存在感や独特の雰囲気を味わうことができます。
古民家で使われている木材は、ヒノキやケヤキであることが多く、これらは、強度が落ちるまで800~1200年とも言われています。
今ではケースが多く、そんな貴重な梁を毎日眺めることができます。
リノベーションにより、水回り設備など新しい方が便利な場所については最新のものに変更となるため、趣を感じながらも不便のない生活を送ることができます。
古民家リノベーションのデメリット
■都会に古民家があまりなく引越しのハードルが高い
現在都会に暮らしている人の場合は、引っ越しのハードルが高いという点は大きな不安要素となるかもしれません。
古民家と呼ばれる建物は都心や都会には少なく、一般的に地方に多く存在しています。
また、田舎暮らしも含めての古民家リノベーションと認識している人も多く、引っ越しのハードルは、仕事的にも、ライフスタイル的にもハードルが高いと思う人もいるかもしれません。
実際に古民家に訪れる機会を増やしたり、可能であれば数日間そこで生活してみると都会に暮らしながらも生活環境が分かるのでおすすめです。
■近くに対応エリアとなる依頼会社がない
古民家がある場所にリフォームやリノベーションの会社がなく、依頼ができないという可能性があります。
物件探しと同時に依頼できる会社があるかどうかもあらかじめチェックしておきましょう。
■耐震や寒暖の補強に費用がかかる
耐震や寒暖の補強に費用がかかるのも古民家リノベーションのデメリットの一つ。
古民家は、たくさんのメリットがある一方で、設備に不満を覚えるといった声も聞きます。
都会の住宅と同じレベルの性能を求めないということを頭に入れておきましょう。
もちろんリノベーション工事によって完備することは可能ですが、その分費用も必要になります。
これから新しく古民家を購入する場合も、今所有している古民家をリノベーションする場合も、建物の耐震などを調査してくれる依頼先や、リノベーション会社に用途を伝えておくことをおすすめします。
何が足りていないかなどをチェックしてもらってから、購入や、リノベーションのプランニングをしましょう。
ホームインスペクションの費用はおよそ10万円程度。
購入前の場合は、調査や工事費用概算をリノベーション会社の担当にあらかじめ伝えておくとスムーズです。
■建物が劣化しているケースがある
前述したように建物の構造は強いことが多い古民家ですが、長い年月によって劣化している可能性があります。
建物が本来の耐久性を保つためには定期的なメンテナンスが必要ですが、放置された古民家などは雨漏れなどをきっかけに劣化が進んでいる可能性があるため、信頼できる専門家に確認を依頼しましょう。
また、木造住宅では無視できないシロアリ被害を受けている古民家も多いくみられます。
シロアリは建物の土台や柱といった構造体を食い荒らして強度を下げてしまうため、被害にあうと本来の耐震性を保つことができません。
建物の劣化に気付かず見積もりを進めてしまうと、解体時に発覚して予想外の費用負担となるため慎重に行いましょう。
万が一気付かずに工事が終わってしまうと、見えない部分で劣化が進む危険な状態になる場合もあるため注意が必要です。
古民家暮らしが向いてるか試したい人は賃貸や宿泊施設を利用
引っ越しのハードルが高いことに加え、田舎暮らしや古民家の特性が自分たちに合っているかどうかも確認したいという人が多いかと思います。
その場合は、自治体が管理している物件を賃貸して田舎で暮らしてみたり、古民家をリノベーションして作られた民宿に住んでみることをおすすめします。
まとめ
日本の伝統的な暮らしが見直されている今、古民家のリノベーションは、住宅としてだけではなく、古民家カフェ・古民家ギャラリーなどにも利用できることから、あらためて注目を集めつつあります。
古民家を持っている人や、中古の戸建てを購入している人は、一人で悩まず、古民家再生リフォームが得意な業者に一度相談して見ましょう。
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