心霊現象?木造住宅で聞こえるミシミシ音の正体
投稿日:2020.04.29
マイホームは一生に一度の大きな買い物と言われています。
自分たちの世界に一つだけの家がやっと完成!と思いきや、家の中で得体のしれない「ミシミシ音」を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
動くはずのない家から音がするなんて、これって怪奇現象!?と思ってしまうところですが、実は様々な外的要因により、家は音を発しています。
そんな家鳴りの原因についてご説明していきます。
マイホームのご購入をお考えの方や、家鳴りでお悩みの方は特にご参考にしていただければと思います。
家が発する「ミシミシ音」の原因とは?
実はこの音の正体は「家鳴り(やなり)」と呼ばれる、木材の伸縮音なんです。
木材が湿気を吸ったり放出したりしていることはご存じの方も多いのではないでしょうか。
その際、木材が伸びたり縮んだりすることで、このミシミシ音が発生するんです。
特に、柱や梁、桁など、木材と木材を組み合わせた「仕口」といわれる接合部分に収縮による歪みが集中しやすいため、この部分が家鳴りの原因になっていることが多いです。
また、同じ木造建築であっても、無垢材を多く用いた住宅ではより多く発生するのも特徴の一つ。
よく“木が呼吸する”などと表現されますが、切られて何年も経っている木材でも、生きているように収縮をしたりすることがあるんです。
そのため、古い家でも家鳴りは発生します。
新築は家鳴りが発生しやすいの?
木造の新築の家であれば、必ずと言っていいほど家鳴りは起こります。
夜中などの温度の変化があるときに家鳴りがするため、気になってなかなか眠れないという方も多いです。
しかし、これは数年の間は少し我慢が必要になります。
対処するためには室温を上げすぎないなど、外との温度変化を緩やかにすることで家鳴りが少し緩和されることがあります。
地震が原因の場合も?
地震大国で知られる日本ですが、ここ最近は特に地震が多く発生しています。
これは地震によって家が歪んだために、そこから木材が馴染もうとするために起こります。
地震の前の家鳴りは、現在ではまだ科学的根拠は証明されていませんが、地震の発生した現地では多く聞かれているという例が多いです。
ミシミシ音がなる時間帯は?
「夜寝る前に家のミシミシ音が気になる」という声を多く聞きます。
家鳴りの原因の多くは、寒暖差による木材や鉄材の膨張収縮によるもの。
夜に家鳴りが多いのは、暖房を消したあと、家が急速に冷え込んだため、木材や鉄材が収縮するために家鳴りが起こります。
その音が破裂音にも似ていることから、「建材が割れたり、ヒビが入ったりしているのではないか」と、破損を心配される人もいるようです。
しかし、その音の原因のほとんどの場合が、木材の伸縮によるもの。
木造なら特に、建具に含まれる水分が徐々に蒸発して、ほんの少しだけ体積が変わるのでその時に音が鳴ります。
ごく稀に微細な破損によるものもありますが、ほとんどの場合、家屋の強度に影響するようなものではありません。
気になるミシミシ音、止めることはできるの?
家屋の強度に影響するようなものではないことはお分かりいただけたのではないでしょうか?
原因がはっきりしているのであれば、止める方法もあるのでは、と思われるかもしれませんが、残念ながら、家鳴りを完全に止める方法はないんです。
湿気を吸ったり放出したりするのは木材が持つ自然の特性なので、それを止める方法はありません。
ですが、軽減させる対策方法はありますので、ご参考にされてみて下さい。
- 急激な室温の変化を避ける
急激な温度変化は家鳴りの原因となります。
就寝直前に暖房を止めたり、冷房温度を上げたりするのではなく、時間をかけて徐々に変化させましょう。
また、暖房を切るときも、徐々に温度を下げていくことなどで家鳴りを緩和させることができます。
少し早い時間に暖房の温度を下げたり、暖房を切ることで「夜中の家鳴りが気になって眠れない!」ということは少なくなりますよ。
- 加湿器を使用する
乾燥しがちな冬場は加湿器を効果的に使って、ある程度の湿度を保つように心がけましょう。
過度の乾燥を防ぐことで、家鳴りの発生を抑制することができます。
- 家具の配置を変える
家具の配置を変えることに床への負担が変化し、それによってバランスが変わり、家鳴りが聞こえなくなる可能性があるんです。
特に重たい物の位置を変えてみると効果があるかもしれません。
また、タンスなどの重たい家具が1カ所に集中していると、床への負担が大きくなってそこから家鳴りが生じるケースがあります。
バランスよく家具を配置してみるように心がけてみましょう。
特に寝室等はタンスや戸棚など、重たいものが偏っている可能性がありますので、体重のある家具をバランスよく配置することで家鳴りが消えたという声もありますよ。
- 耳栓をする
試行錯誤して対策を行っても改善されないという場合は、耳栓をしてみても良いかもしれません。
家鳴りの「ミシミシ」の音は意外と大きくて就寝中に気になってしまう人も。
寝ている時も家鳴りで起こされる、家鳴りが聞こえるとどうしても不安になって眠れなくなってしまう、などということであればぜひ耳栓を使ってみましょう。
最終手段として、耳栓をすることで一時的に音が聞こえなくなりますので、困っている方は試して見てください。
また、就寝中だけでなく勉強している時や在宅ワークをしている時なども家鳴りが鬱陶しいと感じる人もおられるかもしれません。
耳栓はあくまでも一時的な方法であり、解決策にはなりませんが、
「普段は家鳴りが聞こえても全く気にならないけれど、勉強している時や仕事をしている時、寝ている時だけはストップさせたい」と感じるのであれば耳栓は効果的な方法です。
耳栓は根本的な解決にはなりませんが、徐々に木材が馴染んできて、数年経てばほとんど気にならなくなります。
それまではお伝えした様々な方法で対策をしてみましょう。
まとめ
家の中で、どこからともなく聞こえてくる“パキッ”という音の正体は、「家鳴り」と呼ばれる木材の伸縮による軋み音でした。
この音が完全に消えることはありませんが、徐々に木材が馴染んできて、数年経てばほとんど気にならなくなりますよ。
それまでは、“家が呼吸しているんだな”くらいに捉えて、あまり気にしすぎないようにしましょう。
もしどうしても気になられるという方は、専門家に相談してみたり、点検に来てもらったりするとスッキリするかもしれません。
マイホームの窓口では、ただいま無料でお家づくりに関する相談を承っております。
広島県内のショッピングモールに店舗がございますので、ぜひお気軽にお越しくださいね♪
キッズスペースもご用意しておりますので、安心してゆっくりとお話・ご相談いただけます。
■■お近くの店舗を探す■■
また、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として
『マイホームの窓口オンライン相談窓口』サービスをリリースいたします。
ご自宅でも気軽に家づくりに関してのご相談・ライフプランを
ご相談いただけるよう、オンラインチャット(PC/スマートフォン)にて弊社スタッフと接続し、
画面上にて、スタッフと対面でお話いただくことが可能です。
下記リンクよりご希望のご相談日時・オンライン接続を行うデバイス(PC/スマホ など)を
ご選択いただき、Webよりお気軽にご予約ください。スタッフより改めてご連絡させていただきます。