40歳までに決めよう!新築の戸建て?賃貸物件?どっちがいいの?
投稿日:2020.08.20
何年か前からよく聞く「おひとりさま」
元々は女性が1人で自由に自分の生き方を決め、自立した人間として趣味や旅行を楽しむという意味がありましたが、次第に意味が変化して、
今では「お店に1人で行く人」のことを指す言葉として使われています。
「一人旅」という言葉は元々ありましたが、最近では「ひとり○○」のようにひとりカラオケ、ひとり映画、ひとり焼き肉など、新しい単語も生まれています。
そうです。
旅行も食事も1人で気ままに・・・そんな方が増えています。
未婚率が増加傾向になる近年、「このまま一生ひとりかも・・・」と考える女性も増えてきている一方、いや、むしろ1人の方が気楽でいいと、
人生の折り返し地点の30代~40代に自分自身の将来を自分自身のために考える人も増えています。
そんな風に人生設計を考えている中で、特に、自立したシングル女性にとって安らぎの場所となる住むマイホームは購入か賃貸かは迷うところです。
みなさんそれぞれのライフスタイルとそれに伴った考え方があるのは事実です。
郊外の広い一軒家でのんびりと過ごしたい、という方もいるでしょう。
反対に、車の運転も苦手だし老後のことを考えて交通や日々の生活が便利な都心のマンションで暮らしたいという人もいるかもしれません。
ライフスタイルはそれぞれなので、比較しにくい部分ではありますが、客観的に生涯コストという面からみたら少しスッキリと考えられそうです。
賃貸と持ち家のメリットとデメリット
賃貸住宅の最大のメリットは、住み替えが気軽にできることです。
ご近所の環境って実際に住んでみないと見えにくい部分が多いですよね。
隣にどんな人が住んでいるかもわからないし、しばらく住んでみたら突然目の前に大きなビルが建ってしまって日当たりが悪くなってしまったり・・・。
でも、賃貸はあくまでも賃貸。
借りている家なので、自分好みの家を探すのは大変です。そしてどんなに長く住み続けても自分のものにはなりません。
個人の資産という意味で考えたらやはり持ち家ですよね。
賃貸と持ち家。それぞれメリット、デメリットがありそうです。
ここでひとつづつ見ていきましょう。
賃貸のメリット
・近所でトラブルがあっても引っ越せば解決
・新築で購入しても10年後には劣化する
・古くなったら新しい物件に引っ越しできる
・固定資産税を払わなくてもいい
持ち家のメリット
・最近危惧されている年金問題。老後に収入がなくなっても住むところはある
・生涯にわたって賃貸に払い続けた金額で、賃貸よりも広く、自分好みの家に住める。
・家そのものが自分のものなので、資産になる
・万が一、家族に何かあっても、住宅ローンの支払いが団体信用生命保険でカバーされるので安心して暮らせる
賃貸物件に生涯住み続けたら費用はどうなる?
例えば、家賃12万円ぐらいのマンションに引っ越しを続けながらでも50年間住み続けたら・・・。
と、ざっくり計算したら、12万円×50年で7,200万円という数字が出てきます。
12万円なら戸建ての賃貸とかもありそうですから、まぁ家賃だけ考えるとマンションも賃貸も同じようなものか・・・となります。
賃貸である以上、これに2年に1回の更新料とかもあったとしたら、プラス300万円くらい?
そして、マンションの場合は、駐車場代や管理費なんかもありますから月々1万くらいずつとか考えてみたら駐車場代で1万×50年で600万円。
管理費も同じような金額で・・・と仮定すると・・・・
賃貸マンションだと8,700万円ということになりました。
賃貸の戸建てだと、管理費、駐車場代がないと仮定するとそこは1,200万円くらい安くなって、7,500万円。
8,700万円、7,500万円・・・何れにしても金額だけ見たら、家が買えるような気がしてきました。
さて、ここで1つ目のまとめ。
マンションと、戸建て。
同じ賃貸物件なら、賃貸マンションの方が生涯コストの方が高いということになります。
持ち家なら、マンションと戸建てどっちがいいの?
賃貸なら、戸建ての方が安く済みそうだ・・・ということがわかりました。
じゃあ、持ち家だったら、マンションと戸建てどちらがいいんでしょう。
「持ち家」と一口で言っても、マンションなのか戸建てなのかによって、これまたメリットデメリットは変わってきそうです。
マンションなのか戸建てなのかによって生涯コストはかなり変わってくるものですが、上の比較と同じように50年間の居住費用をベースに考えてみることにしましょう。
賃貸マンションに50年済み続けて8,700万円なんていう数字を見た後だと、変な気分になってしまいますが、
そんなお金、今銀行にありますよ~!っていう方なかなかいませんから、ローンを組むことになりますよね。
生涯にわたる居住費用を7,000万から8,000万くらいというのをベースに考えてみると、
頭金なし、月々は賃貸の計算時と同じように12万円、金利が1.25%、返済期間35年でローンを組んだとして4,000万円くらいの物件が買えそうです。
さて、戸建てか、マンションか・・・
一般的にマンションの方が管理費、修繕費、駐車場代諸々かかってくるために費用が高くなると言われています。
(戸建ての場合は、当然ですが管理費ってありませんよね。)
先日、広島の新白島駅あたりをぶらぶらしていたら一人暮らしにぴったりの2LDKの新築マンションが4,080万円でした。
これをもとに計算してみましょう。
4,000万円の物件を買ったとしたら・・・?
新築マンション(単位:万円) | 新築一軒家(単位:万円) | |
物件価格 | 4,080 | 4,080 |
ローンの利息 | 960 | 960 |
購入時の諸費用 | 120 | 120 |
室内リフォーム代 | 200 | 200 |
管理費(1万円/月) | 600 | 0 |
修理・修繕積立費 | 900 | 600 |
駐車場代(1万円/月) | 600 | 0 |
固定資産税 | 550 | 350 |
住宅ローン減税 | ▲400 | ▲400 |
合計 | 7,610 |
5,910 |
物件価格が4,080万円。
ローンの金利が960万円。
購入時の諸費用が120万円ほど。
室内のリフォーム費用200万くらいかけたとして・・・
この辺までは戸建てでもマンションでも同じような条件になりそうです。
そこから、マンションの場合は管理費が月1万円くらいだとして50年で600万円と、駐車場代が月1万円だったので600万円。
(これは持ち家でも賃貸でもマンションの宿命ですね)
修繕積立が1.5万円として50年だと900万円。
固定資産税550万円くらい。
マンションの場合は大体8,010万円となりました。
住宅ローン減税で持ち家の場合は、所得税や住民税から税額控除されるので400万円引き算しても7,610万円。
さてさて、戸建てはどうなるでしょうか。
計算の都合上マンションと同じ金額で4080万円の物件で計算してみましょう。
ローン金利、購入時の諸費用、室内のリフォーム代などは同じものとして計算。
大きく違うのは管理費がかからない!
駐車場代がかからない!
修繕費用もマンションのように月々取られるわけではないので少し安くできそうです。
固定資産税も戸建ては25~30年で建物の資産価値がほとんどなくなりますから、同じ購入価格なら、長い目で見ると戸建ての方が割安ですね。
50年間の概算で350万円。
住宅ローン減税の控除額を同額引き算して、戸建ての場合は約5,910万円となりました。
まとめ
さて、ここでまとめ
賃貸で50年間住んだら マンションの場合は8,700万円 戸建ての場合は7,500万円。
持ち家で50年住んだら マンションは7,610万円 戸建ての場合は5,910万円でした。
生涯コストについて考えましたが、忘れてはいけません。
持ち家の場合は、資産価値があります。
戸建ての場合30年ほどで資産価値がなくなるといいますがこれはあくまでも税制上の考え方であって、ニーズがあれば、値段がつくわけです。
そして何よりも持ち家は自分のもの。
40年以上住むなら持ち家の方が生涯の居住コストは圧倒的に節約できるので、自立した女性が1人で楽しむには新築の一軒家も視野に入れても良いのではないでしょうか。
新築の戸建てか賃貸か・・・人生の折り返し地点の40代までに決めるのが良さそうですね。
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