住宅ローン控除と住宅資金贈与の注意点!
投稿日:2019.06.04
皆様こんにちは。
今日は住宅ローン控除と住宅資金贈与
の特例を併用する場合の注意点につい
て、お知らせします。
2018年12月会計検査院の指摘で、住宅ローン減税が
過大に申告されていたことを国税当局が見落として
いたことがニュースになりました。
直系尊属(祖父母・父母等)から住宅資金の贈与を受け、
贈与税の非課税の特例を受けたケースなどで、誤りが
多かったようです。
国税庁は2013年~2016年分の申告で約1万4,500人いた
と発表しました。
住宅ローン控除と住宅資金贈与の特例の併用で誤りが
あったケースを、例を挙げてご説明します。
■住宅購入価格(税込) :3,000万円
■年末住宅ローン残高 :2,500万円
■住宅取得資金の贈与額:800万円
<住宅ローン控除の算定額>
①住宅購入価格ー住宅取得資金の贈与額
②年末住宅ローン残高
①と②のどちらか少ない額で算定します。
上記算定額から計算しますと、
①3,000万円ー800万円=2,200万円
②2,500万円
①が少ない額の為、2,200万円×1%(最大の控除額)となります。
過大申告のケースは?
②の2,500万円で算定し、2,500万円×1%(最大控除額)で還付金が過大に
なっています。この場合は不足額を納税するようになります。
最後までご覧いただき、有難うございます。
住宅ローン控除と住宅取得資金の特例を併用される場合は、
ご注意ください。