サッシの重要性
投稿日:2020.11.23
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
段々と寒くなってきました。
私は、こういう季節の変わり目に簡単に風邪を引いてしまいますが、今年は一回も風邪を引いていません。
やはり新型コロナウィルスの影響で、普段よりも気を付けているからだと思いますが、
「普段よりも気を付ける」という状態が、いい加減「当たり前」になっている事も実感します。
こうして少しずつ世の中全体も変わっていくのかな、と思います。
さて、今回はサッシについて簡単なお話ができればと思います。
そもそも「サッシ」とは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、サッシとは窓の事と思っていただいて大丈夫です。
上記の画像の様な二重窓はあまり見ませんが、「ペアガラス」と言って、二枚のガラスが1セットになっている物が主流です。
たかがサッシ、されどサッシ。
サッシの事に関しては、今から建築を考えるという方にとっては、割と「なんでもいいかな」と思われがちな部分ですが、実は非常に重要です。
壁の断熱にこだわっても、サッシが良くないと意味が無いとまではいいませんが、台無しになってもおかしくありません。
それは何故なのか?簡単に説明したいと思います。
断熱の事を考えた時によく出てくる言葉「uA値」
これに関しては以前のブログでもお伝えした様に「熱損失」を表す言葉です。
分かりやすく言い換えると「家の中の熱が外に放出される数値」です。
温度は高いものから低いものへと移動する法則がありますので、これは自然現象ですが、
ここで考えなくてはいけないのは「じゃあ外から入ってくる熱は?」という事です。
ここで出てくるのが「ηA値」
これも以前のブログでお伝えしましたね。
「熱取得」を表す数値ですが、これを分かりやすく言い換えると「家の中に入ってくる熱の数値」になります。
この両立がポイントです。
例えば「uA値」ばかりが高性能な家は、夏場の強烈な日差しでガンガン家の中に「熱」を取得していまい、
熱の損失は少ないのでいつまでも家の中が暑い…となってしまう可能性があります。
逆に「ηA値」ばかりが高性能な家は、冬場のほのかに温かい熱を家の中に取得する事が難しくなるのに、
家の中の熱は外へ逃げていくのでいつまでも家の中が寒い…となってしまう可能性がある訳です。
これを両立させるための重要なポイントが「サッシ」なのです。
サッシのような場所を「開口部」と呼びますが、この開口部は冬場に逃げる熱が約50%、夏場に入ってくる熱が約70%占めるのです。
そのためサッシの性能をある程度高い基準に持ってこないと、uA値もηA値も高性能にしにくいのです。
家づくりの際は是非「サッシ」にも意識を向けていただければと思います。
少しでも参考になれば幸いです。