土地を選ぶ方法の一つ
投稿日:2020.09.22
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
今回は土地選びの考え方をご紹介したいと思います。
あくまで「考え方にはこういう物もありますよ」というご紹介ですので、何かが「正しい」とか「間違っている」という意図はございません。
土地を選ぶ時、意識的にも無意識的にも自分の中で優先順位を作っている方は少なくありません。
それは当たり前の事ですし、基準がなければ選びようがないのであって然るべきと思います。
今住んでいるエリアの近くが良いと考える方も多いと思います。
それも当たり前です。
住み慣れた地域は勝手も分かりますし、生活がしやすいですから。
ただ、家を持った時の着地点はどこなのか、どんな生活がしたいのかというゴールから逆算する事が土地選びには必要ではないかと思います。
要するに抽象的なイメージを、より具体的なイメージに変えていく必要があるという考え方です。
例えば「通勤までは20分~30分で、学校は子供の足で徒歩5分位、車で5分圏内にスーパーや薬局があって、公共交通機関も徒歩10分以内。銀行や郵便局も近いと良い。」という要望があったとします。
この要望は具体的な感じがしますが、現実的に考えた時には、やや抽象的です。
どこが抽象的かと言えば、まず「予算」です。
月々いくらの支払いならば、家の支払いに追われる生活ではないのか。
また、予算的に少々きつくてもいいのか、嫌なのか。
という面が分からないのです。
そして「建物」の事にも触れられていません。
耐震性能や断熱性能は低くても良いのか、間取りへの要望や住宅設備に対する要望はないのか、なども分かりません。
「土地に対しての要望でしょう?」と思われるかもしれません。
しかし土地に対しての要望と予算に対しての要望、そして建物に対する要望は全てつながっています。
ですから土地を探す時に「土地の事だけ考える」というやり方は効率的でないと私は思います。
建物と予算の要望的に土地の要望を削る必要があるとなった場合、「どれなら削っていいのか」という事になってくる事が多いです。
経験上はっきり言える事は「100点満点の土地はない」です。
この時の「100点満点の土地」の定義は「立地」「環境」「予算」が全て要望通りという事です。
予算に糸目はつけない。という方ならば全てを思い通りにできる可能性がありますが、それは「予算に対する要望がない」という事と同義ですので、上記の定義に当てはまらないという理屈です。
若干、屁理屈な感じもしますね。
土地の要望を10個並べて、7~8個の要望がクリアできている土地を見つける事ができれば、運が良いと言っていいでしょう。
もし10個の要望が出しにくい場合は5個でも構いません。そのうちの3~4個の要望がクリアできていれば、その土地は「買い」です。
あくまで考え方ですが、要するに「どこに重きを置くか」という事です。
建物に重きを置くのであれば、建物主体で考えても良いですし、予算に重きを置くのであれば、予算を絶対に出ない様に進めていく事も可能です。
新しい家に住んで、何がしたいか、どんな暮らしがしたいか、叶えたい事は何なのか。
それを明確にする必要があると冒頭に申しました理由はここです。
とはいえ、具体的に考える事が難しいとおっしゃる方も少なくありません。
マイホームの窓口では、そんな方の一助になれればと思っています。
具体的には、どんな生活が理想で、それにはどんな家づくりが向いているかを一緒に考えたり、選択肢を提示させていただいたりが出来れば私たちの存在意義になると思っています。
少しでも参考になれば幸いです。