ガスとオール電化
投稿日:2020.09.06
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
家を考える際に、ついつい後回しに考えてしまいがちなのが「ランニングコスト」です。
家の場合のランニングコストとは「電気代」「メンテナンス費用」「固定資産税」などが挙げられますが、分かりにくいのもまた事実です。
特に電気代はオール電化にするかガスとの併用にするかでも違います。
今回はオール電化とガスの違いについて簡単に説明したいと思います。
オール電化のメリット・デメリット
オール電化にする最大のメリットは、やはり「生活費を圧迫しない」事です。
勿論使い方等にもよりますが、電気代とガス代の両方を払っているご家庭より7割程度安くなる事もある様です。
電気も使い方の工夫や電力自由化など、色々な事が選べる時代です。
ご自分のご家庭に合った使い方を選ぶ事で、かなりお安くできると思います。
キッチンもIHとなりますので、お手入れが簡単です。
デメリットとしては調理器具をIH用にしなくてはならないという事。
現在ではIH用のフライパンなども当たり前に並んでいますので、入手する事が手間という事はありませんが、昔からずっと同じものを使われている方は買替が必要になります。
それと停電した時のリスクが大きいです。
動力源として電力を使う訳ですが、その電力が供給されないとなると、なかなか厄介です。
太陽光パネルや蓄電池があれば、それも解消されるのですが、問題は予算内に収まるか、そうでないのか。
この辺りは、なにかしらの対策や準備が必要になるのではと思います。
ガスのメリット・デメリット
ガスのメリットは瞬間の最大熱量が大きいという点です。
特に床暖房やガスコンロは、オール電化に比べるとパワフルです。
コンロに関しては大きな違いとして「上昇気流がある事とない事」が挙げられます。
空気は暖められると上へ向かう特徴があります。
それを「上昇気流」と呼びますが、ガスコンロは上昇気流が発生し、IHは発生しません。
ガスは火が発生するのに対して、IHは電磁波で調理器具自体が発熱する様に作られているからです。
すると、例えば揚げ物を作る際、油分を含んだ煙がガスコンロの場合は上へ行きますが、IHの場合は全てではないにしても下に流れてしまいます。
すると床の汚れ方が変わってきてしまうという訳です。
デメリットとしてはやはり「オール電化に比べて高い」という点でしょうか。
エネファーム等電気を作る設備を搭載する事で、電気代自体を抑える事はできますが、エネファーム自体も高いですし電気を作る性能値も、まだまだ改良の余地がありそうです。
停電時のリスクは低いかもしれませんが、オール電化と比べて圧倒的にコスパが良い訳でもないので、決定打とはいかないのでは?と個人的には思います。
以上、簡単ではありますが、オール電化とガスの違いについてでした。
ガスと電気の違いは分かりやすく一長一短なので、お好きな方を選ぶのが良いと思います。
お料理にこだわりたい!という方はガスを選ばれる傾向にありますし、ランニングコストを抑えたい!という方はオール電化を選ばれる傾向にあります。
結局、大事なのは「自分で選ぶ事」です。
後悔をしない家づくりで心掛けるのは、人に決められないという事だと、私は思います。
そのご判断をされる材料をご提供したいと思っていますので、気になる方は一度マイ窓まで、ご足労願えればと思います。
少しでも参考になれば幸いです。