世界最古の木造建築
投稿日:2020.07.24
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
7月24日現在、いまだに梅雨明けの見通しが立ちません。
コロナの感染者数増加とずっと降っている雨で気分が落ち込みます。
どちらの問題も「パッと解決!」とはいかないので、少しでも気分が上がる事を考えていきたいと思っています。
さて、今回は雑学シリーズというか豆知識をご紹介しようと思います。
日本の住宅といえば「木造軸組工法」というイメージを個人的に持っているのですが、では日本最古の木造建築物をご存知ですか?
正解は「法隆寺」です。
別名「斑鳩寺(いかるがでら)」とも呼ばれ、聖徳太子ゆかりの寺院です。
創建されたのは607年と言われており、金堂・五重塔を中心とする「西院伽藍」と、夢殿を中心とした「東院伽藍」に分けられています。
特に「西院伽藍」は現存する世界最古の木造建築物として有名です。
創建されたと言われる607年からで考えると築年数1413年!
他に類をみない木造建築と言っても良いでしょう。
木造建築がこんな長期間、朽ちる事なく威容を誇る陰に、建築当時の「技術」や「想い」が透けて見える気がして浪漫を感じます。
ここからは都市伝説です。
1400年以上の築年数を誇る法隆寺ですが、その間、災害や地震にも耐えてきた実績がある訳です。
現代の建築では、正直考えられない事です。
都市伝説の域を出ないのですが、こんな話があります。
現在の建築基準法の大元は、昭和25年、日本がアメリカの占領下にある頃、制定されました。
それは地震の少ないアメリカの意向が反映され1000年以上培った日本の伝統的な工法を使う事ができず、アメリカ的な考え方の木造軸組工法に変わったというのです。
だから戦前と戦後の木造軸組工法は異なっており、戦後より戦前にできた木造建築物の方が強いのでは…?
という説が存在します。
以上、都市伝説でした。
「法隆寺」がなければ、もっと信憑性の薄い話だと思うのですが、「法隆寺」に物的証拠の様な存在感があるので、にわかに否定できないという話ですね。
個人的には「そんな事はないのでは?」と思っていますが。
法隆寺は建築物として優秀かもしれませんが、「家」として優秀な訳ではないと思います。
そこには「コストをかけすぎない事」や「住みやすさ・快適さ」は考えられていないと思うからです。
「住む人に寄り添う家」として優秀なのは、現在の木造建築だろうな、と私は思っています。
何かの参考になれば幸いです。