土地の購入失敗例
投稿日:2020.07.08
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
注文住宅において「土地選び」は非常に重要なファクターです。
生活のしやすさも重要ですが、家の建てやすさも重要になります。
何故なら、土地によっては建築費用が余計にかかったり、場合によっては建てられない土地だったりもするからです。
いざ土地を購入してから「やっぱり建てられませんでした」と言われては「冗談じゃない!」となりますよね。
しかし、実際にはそうなり得る土地も販売されているのが事実です。
今回は、そうならないために、あえて土地選びの失敗例を書いてみようと思います。
- やけに安いと思ったら…
ある日、土地情報をみていたAさんは「これは!」と思う土地を見つけて購入を決意しました。
希望の地域で、びっくりするくらい安かったのです。
これは掘り出し物だとAさんは喜びました。
土地の購入に際し、不動産屋とコンタクトを取ります。
Aさんは他の人に買われる前に土地を購入してから建築会社と話をしようと思っていたのです。
Aさんは不動産屋に勧められるままに、希望の土地を手に入れようと「手付金」を支払いました。
その情報を持って、建築会社へと向かうAさん。
しかし建築会社で言われたのは「ここ土砂災害特別警戒区域ですね…」
それでもAさんはめげません。「多少のリスクは覚悟の上です!」
すると建築会社の営業はこう言いました。
「すごく高額になりますね…鉄筋コンクリートの外壁が必要です…」
Aさんは不思議に思いました。何故鉄筋コンクリート造という言葉が出てきたか分からなかったのです。
建築会社の営業は続けます。
「この場所では、崩壊土砂の衝撃を受ける高さ以下の部分を鉄筋コンクリート造にしなくてはいけません」
「普通だったら、この金額で出来ますが、ここではこうなりますね…」
「こんなに高くなるんですか!?」
Aさんが思っていた予算を遥かに超える金額だったので、Aさんはその土地を諦める事にしました。
しかも、その土地には手付金を払っていたので、それは「解約手付」として戻って来る事はありませんでした。
- 不動産屋を通していれば…
Bさんはあるエリアで土地を探していました。
ある時、友人のCさんに「そのエリアだったら知り合いのDが土地を売りたがってたよ」と言われ、そのDさんを紹介してもらいました。
そこで、BさんはDさんと直接、売買契約を結びます。
Bさんはその土地情報を持って建築会社に行きました。
建築会社の営業から土地について聞かれたのでBさんは経緯を話しました。
B「実は、かくかくしかじかで~」
営業「…土地の持ち主はどなたになっているんですか?」
B「え、多分Dさんじゃないかな」
営業「なるほど。確認しておきますね」
後日、発覚したのは、その土地の持ち主はDさんだけではなかったという事だったのです。
そもそもDさんは相続で土地を手に入れていましたが、相続人は他の兄弟も含まれており、他の兄弟に「その土地を売る気はない!」と言われてしまったのです。
要はDさんの一存でどうにかなる土地ではなかったという事です。
しかし売買契約まで交わしてしまっていたので、揉めに揉めて泥沼化してしまいました。
もし不動産屋を通してさえいれば、こんな事態にならず、売買契約前には全てが明らかになっていたでしょう。
ちょっと長くなってしまいますので、この位にしておきます。
ここまでの話は全て「作り話」です。
実際には途中で問題が発覚したり、購入を止められたりする事の方が多いと思います。
しかし、現実に起こってもおかしくない可能性があります。
結論ですが「土地は建築会社の人に見てもらい、一緒に決めた方が良い」という事です。
現地にどういう可能性があるか、建築費用はどの位か、ちゃんと契約してから家を完成させられるのかという事を把握できる可能性が最も高いからです。
「いいな」と思う土地を見つけたら、まずは相談してみる事が大事です。
勿論、マイホームの窓口でもご相談を受け付けておりますので、気になるという方は是非一度、お話を伺わせてください。
少しでも参考になれば幸いです。